特集・連載
スクエアトウの大ブームを作ったシルバノ・マッツァは今!?
本格革靴会議 「モノを大事に」なサステナ社会だし、物価高で「本当に永く使えるモノ」が欲しいし、「今こそ本格靴が必要!」と強く思うからこその珠玉の革靴100連発。おいそれと買える値段じゃないものも多いけど、だからこそ詳細解説したいワケです。ってことで、初心者もツウも納得する「一生靴」をここで見つけてください! この記事は特集・連載「本格革靴会議」#01です。
過去30年を振り返れば、一時期ビギン誌上を大いににぎわせたものの、近頃すっかりご無沙汰なブランドもいろいろあって……。ということで、ことに懐かしくも忘れがたい5ブランドを厳選し、かつて人気だったその理由を復習しつつ、近況をリポートいたします! 今回のブランドは、スクエアトウの大ブームを作ったシルバノ・マッツァの今です。
’94-’01



細パン+ボリューム靴しかありえなかった!?
イタリアンモードの台頭で、パンツが超スリムに。そんな華奢な足元に、あえてボリュームある靴を合わせるのがトレンドだった頃、マッツァのパイピングUチップブーツは大ブレイクした。ほんのりフィン形状のワイドスクエアトウが革新的で、それが新鮮に。続いてモンキーブーツも大ヒットし、マッツァは時代の先端を突っ走ったのだ。
そして現在は!
ブランド休止! が、そのテイストを新ブランドに!
新ブランドがマッツァのフォルム&部材を継承!
天才靴職人シルバノ・ソリーニさん主宰のマッツァ。その人気はすさまじく、人気セレクトショップがこぞって取り扱っていました。「’93年から約10年間の総生産数は40万足以上。オーダーは70万足超えで、常時品切れ状態でしたね」と加藤さん。残念ながら’00年に大手に買収され、’03年からは休眠状態に。しかし両名の交流は続き、現在、ソリーニさんは現役を引退しているものの、盟友の加藤さんにより今秋本格スタートするブランド、サスに太鼓判! マッツァの哲学は生き続けていくのです。
マッツァの哲学&エッセンスにイマの気分を融合した新ブランド
新ビジカジブランド「サス(SUS)」のUチップスニーカー。マッツァ御用達だった伊・フィンプロジェクト社のソールは履き心地超快適。今秋より公式サイトにて先行発売。4万7000円(予価)。
ヒットマン加藤達さん
同社社長。’89年にマッツァの正規輸入を開始。ヒット作レザースニーカー(’99年発売)はソリーニ氏との共同開発。写真は’97年頃の両名。
シルバノ・マッツァ シルバノ・ソリーニさん
伊・マルケ州の名門エンドレス社(現プレミアータ社)で製靴の腕を磨き、独立後の’92年、同社の支援を得てシルバノ・マッツァ社を創立。
(問)ヒットマン プレスルーム
TEL.03-3481-5966
https://hitmanonlineshop.com/
※表示価格は税抜き
[ビギン2017年11月号の記事を再構成]