新型コロナウイルスが広まり早2年以上。自由に旅行!な〜んて話はもう少しお預けになりそう。ただ……我慢すれば我慢する分だけ、将来の遠出もトクベツになる予感がします。ならば、その日を夢みていまから妄想を膨らませておこう♪ そこで発動させたのが、オラウータンタイム(某大人気サスペンスドラマで主人公が推理するときに使うセリフ笑)。………ブルです!!(こちらもセリフ。答えがわかったときに言います)。“旅行できる”が当たり前じゃないことを知った私たちが、次の目的地に設定するなら、誰もが行ったことのある有名観光地じゃない。そう。穴場の番です!!
かくして、はじまったのがこの企画「穴場の番です」縮めて「穴番」。毎週事件が起こる本家よろしく、毎回一度は行ってみたくなる全国の穴場スポットをピックアップ。地元民御用達のお店や旅好きが訪れるような㊙︎スポットをビギン目線のセレクトでご紹介していきます。
今回は茨城県。穴場として紹介する第2スポットは本誌でもお馴染みのレザーブランド「ワイルドスワンズ」の直営ショップ「マルサン」です。併設されたアトリエで工場長を務める坂さんにご案内してもらいます。
限定の素材で自分だけの革小物をオーダー
第2の穴場:ワイルドスワンズのアトリエショップ「マルサン」
「マルサン」は第1の穴場として紹介した「ワイルドスワンズ」のアトリエから、車一台分の路地を渡ればすぐに到着します。様々な価値観や文化・良いものとの出会いを提供できる場を目指しており、店内にはオリジナルのレザー製品に加え地域の産業とコラボしたワインや木製の食器類も取り揃えています。
ゆえに「マルサン」が穴場である。と言うわけではなく、その理由はここでしか買えない限定品や現行モデルをベースにしたパターンオーダーサービスを展開中だから。サービス自体は東京・銀座の直営ショップやリモートパターンオーダーでも受けられますが、このショップでオーダーするからこそのウマ味もちゃんとあるんです。
※特別仕様のパターンオーダーはアトリエ見学ツアー開催時参加者のみ受けられるサービスです。通常のマルサン営業日は東京・銀座直営ショップと同じパターンオーダーとなります。
今回の穴場の案内人
WILD SWANS 工場長 坂さん
入社11年目の大ベテラン。人気の財布“カーサ”を考案するなど、制作だけでなくデザインも担当している。フレンチワークのUSEDジャケット&デニムエプロンと、作業着にもこだわりを持つ洒落男。休日は子どもたちと一緒に外遊びへ出かける子煩悩なパパ。
疑惑編
選択肢が豊富すぎる!



シェルコードバンを選べるっていうのがウマ味ですね?(編集部タケイ)
その通りです。でも、ほかにもスペシャルなことはあるんです。
それは気になりますね。オラウータンタイム……
調査編
6ステップでオーダー完了♪
パターンオーダーでは全部で6つの要素を組み合わせてオリジナルの革小物を作ることができます。
ざっと流れを説明すると、まずはベースとなるモデルとレザーのセレクトからスタート。続いて縫製糸の色とファスナーなど金具の種類を選びます。そして最後にコバの仕上げ方とロゴの刻印デザインを決めれば完了!
納期は注文日から自宅に届くまで約6ヶ月。エキゾチックレザーなど革の供給状況によって時期は左右されるそうですが、「半年後に楽しみが待っている!」と思って過ごしていれば待っている間も苦にならないはず。
パターンオーダーの仕組みがわかったところで、自分たちもあれやこれやと組み合わせを楽しんでいると……坂さんの口から驚きの告白が!
真相編
レザーがプラス1種類
マルサンならではのスペシャルサービスとはなんなのか。それはレザー自体の種類が豊富であるというだけではありませんでした。レザーを選べる種類も通常より1種類多いのです。
つまり説明すると、通常のパターンオーダーであればレザーの種類は外面と内面合わせて2種類を選べます。ただし「マルサン」でパターンオーダーを行うと合計3種類までチョイス可能に! たとえば、外面がクロコダイル、内面はベーシックなカウレザー、カードポケットは型押しタイプというようなクレイジーデザインも叶うというわけです。
坂さん曰く、あまりの選択肢の豊富さに最長で4時間以上組み合わせを悩んだ人もいるんだとか。実際に取材班も妄想を膨らませましたが……モデルを選ぶファーストステップから早くも優柔不断に(笑)。最長記録を更新しそうなムードが流れてしまい、そそくさとショップスペースに向かうのでした。
まさに沼! 被りはゼロに等しいですね(笑)
悩み過ぎにはご注意ください。3時間ほど悩んでいた方もいらっしゃいました(笑)
もう一つの真実、下線付き“S”の謎


「マルサン」ではイヤホンのコードをコンパクトにまとめられるコードリールのワークショップも好評です。現在はコロナウイルス感染症の影響で開催を中止していますが、今後は時期をみて再開される予定。レザーの配色を選べたり、刻印体験ができたり。ファミリーで楽しめそうなイベントです。
刻印といえば、不思議に思うのがブランドロゴの“S”に引かれている下線について。どんな意味があるのか坂さんに伺うと、代表の名字が“鴻野”ということから付けられた、ブランド名にヒントが隠されていることがわかりました。
“S”は白鳥を表しています。
となると、下線は水面ということですね。スッキリ!
買い物編
限定品に洋服、日本酒も!
ここからはオラウータン……否、ショッピングタイムで見つけたビギンおすすめセレクトをご紹介します。地元でモノづくりをする人と連携を取りながら地域振興にも積極的に取り組んでいるという「ワイルドスワンズ」らしい、茨城県の特色を生かしたコラボ商品にもご注目ください!
ミニ・コインケース

マルサン限定販売のミニ・コインケース。昼休みのランチタイムや近所に買い出しへ行くとき、使い勝手のいいサイズ感が魅力です。カラーによって素材が違うので、ぜひ店頭で触りながら質感の確認を。スナップボタンがパチンと閉まり気持ちがいいのもポイントです。サイズ:W11 x H7 x D2 cm
コラボレーション アルコールシリーズ

大吟醸は全国新酒鑑評会などで金賞を受賞している吉久保酒造とコラボ作。甘口で呑みやすく後味はスッキリとしています。一方スパークリングワインは茨城県屈指のぶどう産地、常陸太田市にある牛久醸造場に生産を依頼。柑橘系の爽やかな酸味と口の中で弾ける泡が爽快で、両者ともに和食との相性がバツグンです。左:マルサン プレミアム 純米大吟醸 / 価格:3,000円(税込)右:マルサン プレミアム スパークリング 茨城産シャルドネ / 価格:3,520円(税込)
ウエアハウス×ワイルドスワンズのプルパーカー

マルサン限定販売のスウェットパーカー。ビギンでもおなじみのアメカジ系ブランド「ウエアハウス」とのコラボアイテムで、スタンダードなシルエットと丈夫なスウェット生地が特徴です。袖口にプリントされた“S”ロゴも着こなしのアクセントにピッタリ。
帰りにはおいしいお土産ゲット
アトリエにもショップにも大満足で帰り支度をしていると、自社の畑で収穫したばかりだというサツマイモやカブを坂さんからサプライズでいただきました。収穫のタイミングにもよるそうですが、ツアー参加者には野菜をお土産としてプレゼントされているそうです。最後の最後まで満足度の高い穴場スポットでした!
レザー尽くしの1日、楽しんでいただけたようでうれしいです。
間違いなく茨城の穴場に認定です!!
半年後に楽しみを作れる!
全国各地から革好きが集まる「ワイルドスワンズ」のアトリエショップ。ここだけのスペシャルプランで、ショップに行けば革小物のパターンオーダーを行える。記念に買いたくなる限定品も多数販売中だ。
定休日:不定休
☎0297-85-4240