特集・連載
街用の名作が進化。“ライトなシエラ”が従来以上に高機能&イージーケアに!
モノすごい機能で選ぶ冬の服 昨今進化が止まらない「モノすごい機能服」たちは、その性能を考えると冬を待たずに、“売り切れ→後悔”コースの逸材ばかり。「防寒」はもとより、「防止透湿」「発熱」「拡張」「伸縮」さらには、「抗菌」まで。時代の進化&人々の要望の中で爆誕しまくる最新鋭の機能服を、わかりやすく解説します♪ この記事は特集・連載「モノすごい機能で選ぶ冬の服」#11です。
革新と原点回帰を同時に果たす名別注
不朽の傑作ダウン、インヨーパーカ。“最新鋭機能服”なのに、これぞオールドスクールというレトロ顔ですが、よく見てください。じつはお馴染みのロクヨンクロスではなく、ビームス プラスの別注によってナイロンタフタに替わっているんです!
必然的に軽量化され、着心地は快適に。高耐久の撥水加工によってにわか雨にも対応、元祖山ギアブランドの本懐はきちんと維持されています。
むしろ、中身は羽毛から600フィルパワー相当の保温力を備えた中綿「ロフテック エコ」に変更されていて、従来以上に高機能&イージーケアに!
ちなみに、巷じゃすっかりインヨー=ロクヨンクロスと認識されていますが、何を隠そうこのモデル、最初期だけはナイロン素材だったのだとか。
つまり街着の最新形を求めた結果、原点により近づいたというコトなんです。温故知新とはよく言ったもんで、最古と最新を照らし合わせるとこの服の真価が見えてきます。とにかく、イインヨ~♡
1971年にタウン用として発売された「インヨーパーカ」
街着用のダウンジャケットとしてインヨーパーカが発売されてから、今年でちょうど50年。このモデルにロクヨンクロスが採用されたのは1972年で、それまではナイロンシェルだった。

アライドフェザー&ダウン社は米国のダウンメーカー。同社が開発したこの中綿にはリサイクル化繊が使われ、軽量かつダウン並みの暖かさを備えている。
シャツみたいに畳める程よいロフト感
SIERRA DESIGNS×BEAMS PLUS[シエラデザインズ×ビームス プラス]
ニュー インヨーパーカ
全体的にはクラシックな印象を踏襲しつつ、着脱式だったフードは収納できる一体型に、ポケットフラップと袖口はベルクロからスナップボタンに変更。フードも中綿入りで見栄えよし。4万1800円(ビームス プラス 原宿)
color variation
フードはベルクロを使用して収納可
※表示価格は税込み
[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。