特集・連載
どカジュアルを引き締める、イタリア由来の美シルエットを備えた「イタトラ」
TRADトラウザーズ虎の巻 イージー仕様やBIGシルエットの台頭で、“ユルい着こなしこそGOOD”とされる昨今。でもそろそろ秋に向けて、締めるとこは締めません?ってのが本企画のメッセージです。パンツ、もとい“TRADトラウザーズ”に穿き替えるだけで、カジュアルアップが完結。お洒落巧者への近道として、暗記すべきキーワードは……TRY!トラ!トラ!トラ! この記事は特集・連載「TRADトラウザーズ虎の巻」#05です。
ITALIAN TROUSERS
カジュアルを格上げする伊の穿きやすいスリム
カジュアルな装いに効く正統トラウザーズ。例えばアメカジ臭濃厚なスウェットは対極のドレスパンツを合わせるのが鉄則ですが、よりこなれて見せるなら、一流メーカーひしめくトラウザーズ名産地、イタリアものが適任!
でも細身だし穿きこなすの難しそう……な〜んて心配は杞憂です。フェラガモ、ロロ・ピアーナなど錚々たる名門のトラウザーズを手掛ける伊の老舗が2012年から展開する「ジャブスアルキヴィオ」は、全商品にストレッチ生地を採用。
創業時の超スリム全盛期にいち早く腰ゆるテーパードを取り入れるなど、快適スリムを徹底追求。さらにパターンも日本人の体型に合わせて調整し、伊の洗練フィットが誰でもサマになる。これさえ穿けばキチンと武装も完璧です♪
ちなみに特集冒頭で今どきイージーに物申しておいてなんですが、やっぱりラクは捨てられん♡ってことでじつはコレもイージー仕様。でも巧みな隠し技でどう見ても正統でしょ? つまり、哀しき(?)性もお洒落も諦めないモノ選びが、トラトラ道を極める近道なのです。
[其ノ一]キレイに穿けるテーパードシルエット
[其ノ二]クリースまたはタック入りで“キチンと見え”すること
→英国圏で使われる言葉で、要は“カチッとした長ズボン”のこと
こう見えてストレッチ抜群! ウエストはゴムで超コンフォート♡
giabsarchivio[ジャブスアルキヴィオ]
マサッチョ
1953年創業の専業メーカー、ジャブス社のDNAを受け継ぐファクトリーブランド。化繊ウールのツイードが上品でいてウエスト横にシャーリング、ドローコードは内側に収まるバレないイージー♪ 3万4100円(エフイーエヌ)
其ノ一:スリムテーパード
其ノ二:永久クリース
スタイルアップが適う高めのヒップポケット
日本人のぺたんこ尻でも美しく見えるよう、ヒップポケットの位置を高めに設定。また膝位置も高めに設定し、脚長効果も期待できる。


キングスポイントのスウェット9900円(シップス 渋谷店) 中に着たヘインズのTシャツ2970円(ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター) ティンバーランドの靴1万5400円(VFジャパン) エル・エル・ビーンのバッグ7590円、同靴下2足セットで3190円(エル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター)
究極のシンプルか、よりクラシックか? イタトラ2選
シンプルなソリッド生地も、クラシックなジャカード生地も。イタリア由来の美スリムをもってすれば、どんな素材だろうとスタイリッシュにキマります♪
[Solid]オーセンティックな作りとハイテク生地のハイブリッド
ループウィラーのスウェット1万7600円(ループウィラー千駄ヶ谷) パラブーツの靴2万9700円(パラブーツ青山店) シックストックスの靴下2640円(ノーデザイン)
INCOTEX[インコテックス]
テクノサルトリアル 1T84CR/4072F/820
1951年の創業時より続く、卓越したトラウザーズ作りのノウハウと機能素材を融合したイージースラックス。説明不要の美シルエットはそのまま、ソリッドで品のあるポリエステル地は伸縮・透湿・速乾性、自宅洗い可とユーザー思いの機能満載だ。4万2900円(スローウエア ベネツィア 東京 丸の内店)
其ノ一:スリムテーパード
其ノ二:センタークリース
[Jacquard]英国調のウールヘリンボーンがトラッド感を爆上げ!
イーストハーバーサープラスのスウェット2万7500円(エスディーアイ) エル・エル・ビーンの靴1万3200円(エル・エル・ビーンカスタマーサービスセンター) パンセレラの靴下3850円(真下商事)
GERMANO[ジェルマーノ]
1プリーツ ドローコードパンツ
伊・サレルノ発の老舗ブランドで、多くのメゾンやサルトの生産を請け負う実力派。“美尻”が自慢で、股の付け根からヒップまでの距離を長く設計することで、立体的かつ包み込まれるような穿き心地に。ツイーディなウールヘリンボーン生地は、よりクラシックな印象だ。3万7400円(バインド ピーアール)
其ノ一:スリムテーパード
其ノ二:タック&クリース
※表示価格は税込み
[ビギン2021年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。