特集・連載
今知っ“得”べきガレージブランド #04「ヌルク」
間違いない秋のアウトドア服徹底ガイド 「ワードローブから絶対外せないお気に入りって何ですか?」。休日の朝、な~んも考えずついつい手がのびちゃうようなそれ。楽チンで機能的で、重ねるだけで誰でもレイヤード巧者に……。おそらく正解は、アウトドア服でしょう。正直、フィールドより街でこそ活かされているんじゃないでしょうか? 巷にあふれるアウトドア服を吟味して、間違いなく日常で使える!モノだけを選び抜いた本特集。クロゼットの中心に、追加したくなるかも? この記事は特集・連載「間違いない秋のアウトドア服徹底ガイド」#31です。
アウトドア好きに刺さったチーかまポケット(笑)
山はストイックでなくても楽しめる!
「山登りは別に山頂まで行かなくてもいい」。そんな金言を語るヌルクの井上さん。「僕は登頂に興味がなく、肩肘張らず山にいる時間を楽しめればいいタイプ。ブランド名もそのまま、“温い”が由来です(笑)」。
2017年:「山って絶対に山頂へ行かなきゃいけないの?」
例えばヌルクの人気モノ、サコッシュにはチーかまポケットが付いています。「定番の行動食を特別扱いすることで、視線を惹き付けること間違いなしです(笑)。サングラスなども入れられますけどね。」
2018年1月:自分が大好きなチーかまがすっぽり入るサコッシュが話題に
「僕は今や消えつつある、昔ながらのサイドポケット付きのザックが好きで、ヌルクでも作っています。ユーザーからサイドポケットに何を入れるの?と聞かれますが、それを考えることがギアの楽しさ。ストイックじゃなくても、山は楽しめるんですよ」
2018年4月:無駄を削ぎ落とすのが今の登山バッグの流れのなか、あえて昔に流行ったフォルムのバックパックを製作
ヌルク 代表者
井上 真さん
無駄を楽しむハイカーへ向けたヌルクを手掛け、ウッドさんの愛称でも知られる。直営店は栃木県真岡市にひっそりと佇む。
街買いなし!の一着
Nruc[ヌルク]
トーロップ
いい塩梅のゆるさが代名詞だが「ふざけすぎちゃダメ」(井上さん)と、素材や作りは高品質。タフなコーデュラナイロンを使い、ストラップを外すとコンパクトなスクエア型で携帯可能。W42×H13×D15cm。9130円(ヌルク)
米国生まれの呼称で、ガレージ(車庫)でモノ作りを行うような小規模生産のアウトドアブランドを指す。大手とはまた違った、アウトドアズマンの生き様を映すようなプロダクトが特徴的。熱烈な支持もあり、即完売も珍しくない。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。