特集・連載
今知っ“得”べきガレージブランド #01「スタティック」
間違いない秋のアウトドア服徹底ガイド 「ワードローブから絶対外せないお気に入りって何ですか?」。休日の朝、な~んも考えずついつい手がのびちゃうようなそれ。楽チンで機能的で、重ねるだけで誰でもレイヤード巧者に……。おそらく正解は、アウトドア服でしょう。正直、フィールドより街でこそ活かされているんじゃないでしょうか? 巷にあふれるアウトドア服を吟味して、間違いなく日常で使える!モノだけを選び抜いた本特集。クロゼットの中心に、追加したくなるかも? この記事は特集・連載「間違いない秋のアウトドア服徹底ガイド」#28です。
機能の進化。それだけじゃ残念……
なぜ自分たちの大事な遊び場に配慮しないの?
ツウからネクストパタとも称される、環境配慮を追求するスタティック。代表の田中さんはもともと海外アウトドア製品の輸入業務を行っていましたが、「自動車業界では大手も環境に配慮してるのに、アウトドア業界では数えるほど。機能だけでなく、自分たちが楽しむ自然への配慮も考えないと」。
2019年4月:「自動車業界は大手も環境配慮が当たり前なのに、なぜアウトドアだとパタゴニアしかないんだろう?」
で、スタティックの発足を決意。短時間で作ったサンプルはお叱りも受けましたが、「それでも環境に配慮した製品に共感してくれた。これで弾みがつき、エコと機能の両立を追求してきました。」
2019年5月:完成度は低かったけど展示会に間に合わせるために急ピッチでモノ作り(汗)
「今後は石油製ファスナーを海洋ごみ製に替えたり、輸送の二酸化炭素を減らす国内生産も考えています。スタティックを通じてエコなコミュニティが育つと嬉しいですね」
2019年からず~っと:理想の生地を探すために、とにかくグーグルで世界の生地メーカーを探しまくる
スタティック 代表者
田中健介さん
アウトドアに必要な機能、自然に影響の少ない素材、生産を吟味したスタティックを発足。トレランから沢登りもこなす。
街買いなし!の一着
SATAIC[スタティック]
アドリフトクルー
登山から夏山縦走、ボルダーまで、幅広く使えるアクティブフリース。OECO-TEX®認証を受けた国内工場生産で、染色も石油ではなくバイオマスを使い、生地製造の繊維ゴミはリサイクルされている。1万2100円(STATICBLOOM)
米国生まれの呼称で、ガレージ(車庫)でモノ作りを行うような小規模生産のアウトドアブランドを指す。大手とはまた違った、アウトドアズマンの生き様を映すようなプロダクトが特徴的。熱烈な支持もあり、即完売も珍しくない。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。