特集・連載
アロマ初心者でも押さえておきたい「基本の三原則」とは?
部屋の香りをよくしたい! Q&A(救済&アロマ) 外出先から自宅に戻ると、夏特有のモワッとしたニオイ……。汗なのか湿気なのか、あの独特なニオイってホント不快ったらありゃしない。この時期、おうち時間を快適に過ごしたいなら“いい香り”を取り入れるべし。お気に入りのアロマオイルやキャンドルで香らせて、心地いい~空間を作り出してみては? この記事は特集・連載「部屋の香りをよくしたい! Q&A(救済&アロマ)」#05です。
Q.アロマって何を基準に選べばいいの?
A.初心者は基本の三原則を覚えよう
そもそも、アロマオイル、エッセンシャルオイルって何が違うの? どんな作用があるの?と、わからないことだらけ。香りって、実はものすごく奥が深い世界。そこで快適なアロマライフを実現すべく、まずは押さえておきたいアロマの基本をプロの方にご教示いただきました!
香りを上手に取り入れて心地いいアロマライフを楽しんでみませんか?
プラスアロマ協会代表理事&アロマ調香デザイナー
齋藤智子さん
企業のブランディング、美術館、コンサート等でのアロマ空間演出や、国内外で香りのプロデュースを手掛けるアロマブレンドの第一人者。これまで調香した香りは、なんと6000種超え! https://saitotomoko.com/
三原則[1]
アロマオイルと精油の違いを理解しよう!
【アロマオイル】
人工香料やアルコール、その他の原料などを合成して作った、香りがするオイルの総称。アロマオイルは精油より比較的価格もお手頃。
【精油】
精油=エッセンシャルオイルであり、植物の花、葉、根、果皮、樹脂、種子など天然の素材から抽出した芳香成分を持つ液体のこと。
精油には必ずラベルにイタリック体(斜字体)で学名が記されている!

実は精油って、ラテン語表記の学名を記載するという国際的なルールが決められており、これが信頼の証でもある。購入する際は、必ずボトルのラベル表記をチェックしよう!
三原則[2]
ベーシックな精油はこの3本
左/Orange sweet Citrus sinensis
心を明るくポジティブな気持ちにしたり、緊張を和らげたりする働きが期待できるオレンジスイート。年齢を問わず好まれる香り。
中央/Lavender Lavandula angustifolia
古代ローマ時代から万能薬として使われている香り。リラックス、抗菌、皮膚再生など100以上の作用を持つことがわかっている。
右/Sandalwood Santalum album
白檀とも呼ばれ、昔から日本人に馴染みのある香り。穏やかで落ち着いた印象を与えられる。鎮静作用があるので瞑想にもおすすめ。
三原則[3]
かけ合わせると、さらに効果UP!
①Top Note(オレンジ スウィート5滴)
②Middle Note(ラベンダー3滴)
③Base Note(サンダルウッド2滴)
精油は目的に合わせて単体で使うのもいいですが、オリジナルブレンドを作るのもおすすめ。今回ご紹介した3本をかけ合わせると、深みのある落ち着いた香りが完成します。部屋で楽しむのはもちろん、厚紙や試香紙などに精油を垂らして名刺入れに忍ばせれば落ち着きや大人な印象を与えることができます。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。