特集・連載
クラークスのスニーカーみたいな履き心地が好き♡
クラークスが好きでたまらない スニーカーはちょっと飽きた。でも、すぐには革靴に戻れません(涙)。そんな気分の今、注目が集まるのが“元祖”カジュアル革靴のクラークス。代表モデルのデザートブーツが誕生したのは1950年。英国陸軍に従軍していた4代目のネイサン・クラーク氏が、非番の将校が履いていた、カイロのバザールで作られたラフなスエードブーツからヒントを得てデザイン。ドレス靴かワーク靴しかなかった当時、その中間を行くカジュアルな革靴は画期的だったんです。発売当初は“風変わり”なんて酷評されましたが、'60年代に北米でヒット。以来、世界中で2000万足超(!!)も売れているんです。さあ、みんな大好き♡なクラークスを、定番から最新作までレッツスタディ! この記事は特集・連載「クラークスが好きでたまらない」#02です。
約10パーツのシンプル構造が、足が“包み込まれる”感覚を生み出す
ゴムの木の樹液から作られるクレープソールが優れたクッション性をもたらし、名門タンナー、チャールズ・F・ステッド社の繊維の詰まった肉厚なレザーのおかげで、構築的なフォルムとフィット感を両立するクラークス。素材の品質もさることながら、“履き心地”をさらに高める作りにもこだわりが満載なんです。
例えば「ワラビー」という名前の由来にもなっている“足を包み込む”構造。足裏を通った一枚の革を、もう一枚のレザーと組み合わせてモカシン縫いで固定。
おなかで子供を育てるカンガルー科の動物、ワラビーから命名
大きな一枚のレザーが足を下から包むユニークな設計が、有袋類の動物、ワラビーのおなかの袋に似ていることから命名されたんです。
約10個のシンプルなパーツによってもたらされる履き心地は、スニーカーに慣れきった足にもフレンドリー♡ それでいて、クレープソールがしっかりと地面をグリップするから歩きやすさも抜群です。これこそ一度履いたらやめられない、とまらない所以なんですよね♪
人気モノのワラビーを解剖!


1904年創業の名門タンナーC.F.ステッド社の上質なスエードを使用
革の繊維をそのまま生かした贅沢な肉厚革だから美しいハリ感が生まれるのだ
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]写真/木村武司 文/編集部 スタイリング/宮崎 司(CODE) イラスト/TOMOYA