運動着由来の正統ディテールを知っておく
今でこそ、すっかり洒落着としての市民権を得ていますが、スウェットはもともと運動着として開発されたもの。ならば、オリジンを愛する服好きにとって、運動着由来のディテールを踏襲した“正統”なスウェットこそが、選びの正答と言えるでしょう。
注目すべきポイントは概ね3つ。1つ目は、最も負荷がかかるネック部分に幅広のリブを備えていること。これは着脱や洗濯を繰り返しても型崩れしにくい、重要なディテールです。
2つ目は、V字ガゼットを設けていること。これはネック部分の伸縮性を高めることで、イージーな着脱を可能とする意匠です。
3つ目は、裾部に長めに設けた、通称“はらまきリブ”を備えていること。これはフィット感を高め、ズリ上がりを防いで保温性を高めてくれる、古きよきディテールのひとつです。
通ウケも意識するなら、この3つのうち、1つでも多くの意匠を備えたスウェットを選びましょう。
注目すべき3つのポイント
01.型崩れを防ぐ ネックの幅広リブ
02.着脱しやすい V字ガゼット
03.フィット感を高める はらまきリブ
Loopwheeler[ループウィラー]
LW-01
今回教科書代わりになってくれたのは、世界一正統なスウェットを目指してスタートしたループウィラーが、最初に製作した代表作。前後両面にV字ガゼットを設けた通称“両V”仕様を筆頭とする、運動着由来の意匠が満載の、服好きの心にリーチする作りが魅力だ。1万7600円(ループウィラー 千駄ヶ谷)
※表示価格は税込み
[ビギン2021年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。