特集・連載
デニム、シャンブレー、ダンガリーの違いとブルーの意味とは -「ワークシャツ」の教科書
定番の教科書 ネイビージャケットやB.D.シャツ、チノパンといったお馴染みの服はもちろん、スニーカーやデイパに代表される靴、鞄、さらにはスポーツカーや食べ物まで、どのカテゴリにも、いつの時代も変わらない「定番モノ」が存在します。いまもなお、定番が定番たる所以とは? 歴史、ウンチク、名作から今買える新傑作まで、世の定番モノをじっくりわかりやすく解説します。 この記事は特集・連載「定番の教科書」#36です。
HISTORY
読んで字のごとく、そもそもは肉体労働者のための作業着。そして共通の出自を持つデニムがそうであるように、ワークシャツもまた、今日のカジュアルファッションに欠かせないベーシックなワードローブとなった。 似たようなデザインにも細部に違いがあり、職業に根差した機能が付加されたそれは、いわば“着る道具”。これまで気づかなかった、その陰の魅力にまで光を当てる。
写真上/”モノを収める”という最低限の用途以上に機能性を与えられた胸ポケットこそ、ワークシャツのシンボル。多種多様に存在するその カタチすべてに意味があり、ブランドのアイデンティティが最も現れるディテールである。
ワークシャツは“汚す”ドレスシャツだった!
1920年代以前ドレスとワークの境界はなかった
黎明期のワークシャツは、英国のテーラード衣料の流れを色濃く残しているのが特徴。ストラ イプやドットがプリントされた生地、ラウンドカラーやスタンドカラーのタイプも多かった。
定番アイテムの基礎知識
服
【ワークシャツ】
●デニム、シャンブレー、ダンガリー、ツイルなど丈夫な生地を使用。
●機能をもたせたポケットを両胸に備えている
写真/池田佳史(BOIL) 文/いくら直幸 スタイリング/宮崎 司(CODE) 取材協力/ウエアハウス サーティーファイブサマーズ
掲載記事は、雑誌Beginの連載『定番の教科書』の2016年7月号に掲載された記事の抜粋であり、本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として掲載当時の情報となるため、現在の仕様や価格、色、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。