アンダー5万円で手に入るクッション型の機械式ダイバーズ「ハルダイバー」
スピニカー ハルダイバー SP-5088-05
これまでに多くの高級腕時計ブランドから発売され、今や定番のカテゴリーといえるほどの人気を確立したヴィテージスタイルのダイバーズウォッチ。一方で、機械式時計でもリーズナブルなプライスのものが続々と登場し、時計好きにとっては目移りしてばかりですよねぇ~♪ で、ふと思ったのが、これだけバラエティに富んだ腕時計が市場に出回っている昨今、手頃な価格でヴィンテージな気分が味わえる本格ダイバーズがないかなってことなんですが、じつはあるんですよ! それが今春発売されたばかりの「SPINNAKER(スピニカー)」のハルダイバーです。
スピニカーというブランドを初めて聞く人もいるかと思いますが、それもそのはず。日本に上陸したのは2019年で、本国のイタリアで発売を開始したのも2014年という比較的新しいブランドなんです。といっても侮るべからず。
時計評論家の松山猛氏(写真下)によると「もともとスピニカー(スピネイカー)とはヨットのメインセイルの前に張り、追い風の際に使用する帆の名称から拝借。2017年には海のF1と呼ばれシドニー五輪より採用されている種目、ヨットの49er級(フォーティナイナー)の公式時計に採用され、2018年にはパリの百貨店、ギャラリーラファイエットでも取り扱いがスタートした実力派の腕時計ブランドでもあるのです」
カジュアルに使えるダイバーズウォッチをテーマに掲げ、これまでにさまざまなモデルを展開してきたわけですが、ヴィンテージテイスト溢れるクッション型のステンレス製ケースは今回が初の試み。印象深いフォルムにラウンド型のベゼルを組み合わせることで、ツウ好みな造形美が楽しめるようにデザインされています。そして、心臓部には約41時間のパワーリザーブを誇るセイコーの機械式ムーブメントである日本製のNH35を採用し、時計好きも文句なしのスペックを誇ります。
もちろん300m防水を備え、蓄光塗料にはスイス製のスーパールミノーバを、風貌には高級時計の条件ともいわれるサファイアクリスタルを採用。ダイバーズウォッチとしての性能をいかんなく発揮してくれます。それでいて、ケースサイズは42mmと程よい大きさをキープ。ウォータープルーフ加工された厚みのあるレザーストラップのおかげでエレガントな雰囲気も加わり、幅広いスタイルに合わせやすいのも嬉しいところ。こんなに魅力がテンコ盛りのダイバーズウォッチがアンダー5万円で買えるというのだから、つくづくいい時代になったものです♡ 自動巻き。径42mm。4万7300円


日本の作詞家・評論家・編集者。ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」「イムジン河」の作詞者であり、加藤和彦率いるサディスティック・ミカ・バンドや井上陽水、竹内まりやなどの作詞家としても活動。時計への造詣も深く、兄弟誌『時計Begin』の連載や『松山猛の時計王』(小社刊)など、多くの著書を持つ時計評論家としても活動している。
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文/トライアウト