特集・連載
名門のレア色&柄シャツは、INに差しても効く
ブランド大研究2021 恒例「ブランド大研究」今年も開催! いつの時代でも揺るがない“ブランドの力オーラ=絶大な安心感”を持つ名作を、「なぜ便利?」「なにがすごい?」「比べてみて……」etc.とあらゆる角度で検証、“使える!!”をわかりやすく解説します。知られざる隠れ傑作から希少なレアモノまで、もれなく紹介。情報過多に惑わされずココから選んで、“買ってよかった~♡”を実感ください! この記事は特集・連載「ブランド大研究2021」#13です。
気に入って買った一着、でも出番が少なくてタンスの肥やし……なんてよくある話。中に差しても、アウターとしても映える服選びを心得ればそれも即解決!
フレッシュな総柄はまさに捨て所ナシ!
そもそもタンスの肥やしとは、活躍の場が見つからない服のこと。それを解決したいのなら、柄モノを選ぶのが上策です。
と言うのも、全面に柄が活きていれば単体で存在感が漂うだけじゃなく、インナーとして部分的に覗くだけでもしっかり利くワケで、文字通り活躍の場に事欠かないって寸法! そのために、まずは柄モノに定評があるブランドを選ぶことが大前提で、理想はさらにその中でも気の利いたパターンであること。
例えば、トラッドなBDシャツの名門、インディビジュアライズド シャツのチェックシャツ。本作の柄は、アメリカの企業、団体や大学などがスコティッシュタータン協会に登録している柄をアレンジしたもので、ブランド60周年を記念して特別に作られた「正統派アメリカンタータン」とでも呼ぶべき代物なんです。
その個性はやはり、あふれ出るクラシックさ。チラ見せするだけでも十分な風格です。
そしてもうひとつがラガーシャツの代名詞、バーバリアン。カレッジカラーなどに由来するレトロなボーダー柄がお決まりでしたが、ここにきてさわやか&モダンなビビッドカラーがラインナップ! 一目でココとわかる分厚いコットンボディは健在だから、「そんな色もあったの!?」となって、チラ見せしてもアカ抜けます。
気の利いた色柄ならば、覗かせる分量を問わずに成立するのがこの通りおわかり頂けたでしょう。今から初夏まで、これなら降板知らずです♡
アメリカンな正統タータン!?
INDIVIDUALIZED SHIRTS[インディビジュアライズド シャツ]
アニバーサリー タータンチェックシャツ
滑らかな肌触りのコットン生地を使った、スタンダードフィットのBDシャツ。赤はウェストバージニア、青はカリフォルニアリバーサイドという名前の柄で、どちらも生粋のアメリカ製。各2万8600円(メイデン・カンパニー)
IN:首、袖、裾から少しだけ!
[着こなしポイント]トラッドの正攻法たるシャツinクルーネックは、スウェットを選んで程よくカジュアルに。 チェックの柄が細かいから、衿と袖口からさりげなく覗かせるだけでも効果的だ。
クレスト-ディガウェル×J.プレスのニット2万900円(J.プレス&サンズ 青山)ブラスバンドのパンツ2万6180円(リアルスタイル)パラブーツ フォー ユナイテッドアローズのビットローファー2万9700円(ユナイテッドアローズ 原宿本店)アヤメの眼鏡4万4000円(アヤメ)
OUT:アウター代わりに前開きで
[着こなしポイント]せっかくのチェックをうるさく見せないためにも、他のウェアは無地でまとめてすっきりと。シャツを羽織る場合は柄の分量が増えるので、落ち着いたモノトーンでバランスを。
トラディショナル ウェザーウェアのパーカ2万5300円(トラディショナル ウェザーウェア青山メンズ店)タンジェントのパンツ3万3000円(タンジェント)パラブーツの靴7万1500円(パラブーツ 青山店)
Since:1961
country:アメリカ
今年で創業60周年を迎えた、カスタムメイドシャツにおける米国No.1ブランド。過去にはブルックス ブラザーズの生産を請け負っていたこともあり、トラッドとも蜜月関係にある。
未知の新鮮カラー!


BARBARIAN[バーバリアン]
ラガーシャツ
極厚の12オンスボディを使ったロングスリーブモデル。ナローなストライプに、ビビッドカラー&ホワイトという、春らしい配色。40年のブランド史の中でもレアな色&柄だ。1万3200円(フレーム)
IN:黒アウターにヌケ感をプラス
[着こなしポイント]クラシックなラガーシャツとテック感の強いシェルを組み合わせた、レトロモダンなスポーツミックス。 それでも街着らしく見えるのは、やっぱり差し色の洒落っ気ゆえだろう。
モンテインのジャケット8万2500円(ドナ)ア ボンタージのパンツ2万2000円(ブリックレイヤー)リプロダクションオブ ファウンドの靴3万580円(アイファウンド)
OUT:まるでマリン!? な清涼感
[着こなしポイント]アメカジの定番たるラガーシャツもベレー&濃紺デニムと合わせればこの通り、フレンチシックなスタイルに。 品よくクリーンで、そこはかとなく遊び心も漂うのがセンスよし。
ダイワ ピア39のカットソー1万1550円(グローブライド)ブラスバンドのデニム2万1780円(リアルスタイル)ポルペッタの靴3万6300円(ビームス 六本木ヒルズ)カムズアンドゴーズのベレー帽1万2100円(アルファ PR)
Since:1981
country:カナダ
カナダはブリティッシュコロンビアで生まれた、ラガーシャツの世界的リーディングカンパニー。とにかくタフで洒落っ気漂う一着を、今もカナダ国内で生産し続けている。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。