特集・連載
見るとほっこりした気分に♪ ユーモア時計の先駆けたるタイメックス
タイメックスがワンダフルな理由 アメリカでは犬までタイメックスを着けている!?ってのはジョークですが、「アメリカの国民時計」として庶民から大統領にまで愛されているというのはホント。165年を超える歴史のなか、タイメックスは数多くの名作時計を生み出してきました。セカンドウォッチ用のチープシック時計、なんて認識をしている人もいるかもしれませんが、ビギンは断言します。歴史の重みは、時計の深み。掘れば掘るほどワンダフルな魅力が見えてくるのがタイメックスである!!!と。 この記事は特集・連載「タイメックスがワンダフルな理由」#05です。
キャラクターがあしらわれていたりシャレが利いていたり。見るとほっこりした気分になるユーモア時計の先駆けもタイメックス。その伝統は脈々と受け継がれています。
歴史があるからこそ説得力もまるで違う!
もし何十万円もするような時計に何かのキャラクターが描かれていたら、逆に気取ったように見えることでしょう。ユーモア時計のユーモアが洒落て映るのは、みんなが気軽に買える存在だからこそ。そしてその世界の王様は、やはり先駆たるタイメックスなのです。
ミッキーマウスウォッチ
ユーモア時計の元祖といえるのが、ウォルト・ディズニーの公式ライセンスを取得し、1933年に発表された世界初のミッキーマウスウォッチ。
ミッキーマウスの指が時分を指すその時計は、世界恐慌下の子どもたちを笑顔にしたいという想いが生んだものでした。結果は大ヒット! 失った雇用を取り戻す結果にも繋がりました。
世界大恐慌下の1930年代。ミッキーマウスウォッチが暗く沈む世に希望を与えた
そして現在──タイメックスは、スヌーピーを文字盤にちょこんと配した時計を特別製作。ユニバーサルオーバーオールは“アフター5”の始まりを12時位置に据え、オンタイムを月で表記した時計をオーダーするなど、シャレの利いたモデルが続々。ユーモア時計の伝統は、今も受け継がれています。

ミッキーマウスの下の手に隠れてしまっているが、ここに書かれたブランド名は、INGERSOLL(インガソル)。これは販売を請け負っていた会社の名前であり、1895年に誕生した伝説の1ドル懐中時計「ヤンキー」にもこの名が記されている。
なおタイメックスは分社や買収を繰り返すなか何度も名前を変えていて、現在の名に落ち着くのは1969年のこと。
今、味わえる最新のユーモアT
©2020 Peanuts Worldwide LLC
右/PEANUTS×TIMEX[ピーナッツ×タイメックス]
Q TIMEX(Q タイメックス)
《ピーナッツ誕生70周年を記念した“スヌーピー文字盤”のQ タイメックス!》
1950年に誕生した漫画「ピーナッツ」を代表するキャラを、人気復刻作の文字盤に。ダイバーズ顔にスヌーピー!?ってな意外性も面白いし、何より問答無用にカワイイ♡でしょ? SSケース。径38mm。2万5000円(ビームス 銀座)
左/UNIVERSAL OVERALL×TIMEX
[ユニバーサルオーバーオール×タイメックス]
ORIGINAL CAMPER(オリジナルキャンパー)
《令和の「5時から男」に捧ぐ!? “月”インデックスのオリジナルキャンパー》
オンタイムが月でテキトー!?に表記された、自由を愛する人に捧ぐ一本。配色も最高!の一言で、アクセントに重宝請け合いだ。3月中旬発売予定。黒のベルトも付属。レジンケース。径36mm。1万800円(ドリームワークス)
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]写真/谷口岳史 文/秦 大輔