朝を100倍快適に過ごすモノ&テク 『幸せのグッドモーニング・マニュアル』目玉焼き編(PART-2)
早起きは健康にいい、早起きすると人生が変わる、成功者はみんな早起きしている、な~んて巷にはびこる“意識高め”な早起きの押し売りには「もうウンザリ……」って人も多いんじゃない? とはいえ時代は着実に朝型にシフトしてますし、毎朝バタバタ過ごすのはモッタイナイ。だったら、いつもの朝を少しバージョンアップしてみない?っていうのがこの特集の提案。今回紹介するいろんなモノ&テクで、いつもの100倍“GOODな朝”を過ごしましょう!!
自分で作る
感動!の朝ごはん
Good Morning_06
『目玉焼き』(PART-2)
白身がカリッ! 黄身はトロッ!!
意外に難しい!?
目玉焼きを美味しく焼く方法を教えます
【調理】
美味しい焼き方
教えてくれた人
ホテルニューオータニ SATSUKI
料理長 小出裕之さん
仏の名門、トゥールダルジャン 東京で副料理長を務め、本店でも研鑽を積む。ホテルニューオータニ大阪料理長を経て、現職。目玉焼きは「新・最強の朝食」ビュッフェの一品。
【STEP-1】
熱したフライパンを濡れタオルで冷やす
中火で熱したら、濡れタオルでいったん急冷。
こうすると沸騰しないため、気泡ができない。
【STEP-2】
ザルで白身を濾す
水っぽい部分を濾しておくと形よく仕上がる。
卵は“目玉”焼きらしく2個使うのが小出流。
【STEP-3】
フライパンにバターを塗り塩をふる
無塩バター適量を溶かし、塩ひとつまみを全
体にふる。先に塩をすると角のない味になる。
【STEP-4】
卵をフライパンの近くから落とす
割れないようにそっと静かに流し込む。黄身
は目玉らしく仕上がるように真ん中を狙おう。
【STEP-5】
余分な油を吸い取る
フライパンの形に合わせて白身を整えたら、
キッチンタオルで余分な油を吸わせる。
【STEP-6】
弱火でじっくり待つ
白身全体が白っぽくなったら完成。フライパ
ンは一般的なフッ素樹脂加工のものでもOK。
【完成!!】
ザル、無塩バター、塩が三種の神器
「あまり知られていませんが、まず大事なのは白身の水っぽい部分をザルで濾しておくこと。そうしないと、ふっくら美味しくならないんです。油は香りのいい無塩バターがおすすめ。塩は鍋底全体にふっておくと味が均一に仕上がります。そして黄身を壊さずきれいに作るコツは、なるべくフライパンの近くからそ~っと卵を流し込むこと。後は弱火で外側がほんのりキツネ色になるまでじっくり待つだけ。誰でも美味しい目玉焼きが作れますよ!」(小出さん)
※「フライパンの選び方」編はこちら
誰も教えてくれない
究極の目玉焼きレシピ
サッと作れるのに旨い !朝食といえば目玉焼き。卵を割って焼くだけのシンプルレシピなのに、美味しく焼くのって意外と難しくありません? そう、目玉焼きとは海外の伝説的三ツ星シェフをして「アートの真髄」と言わしめるほど奥が深い料理なんです。
そこでここでは、初歩的すぎて料理本にもあまり載っていない目玉焼きの極意を、道具と作り方の両面からその道の第一人者に取材しました。
まずフライパンの選び方を教えてくれたのは、合羽橋「飯田屋」のフライパン博士。同店で扱う約150種の中から選んだロッジは、目玉焼きの美味しさを最大限引き出すどっしり肉厚な鋳鉄フライパン。そして作り方をレクチャーしてくれたのは、フレンチの名店仕込みの腕前で国内外のVIPの舌を虜にする名門ホテルの料理長。
その出来栄えは、白身カリッ! 黄身はトロッ! そして香り高い バターと絶妙な塩加減は、朝の食欲をなんとも刺激してくれます。誰でも簡単にできるテクなので、ぜひ鮮度抜群の卵でお試しあれ!
【ビギン2017年9月号の記事を再構成】