特集・連載
今さら聞けないオールデンのN0101 タッセルモカシンの3つのこと
当たり前の名革靴&名レザーカバン レザーシューズ&カバンは「当たり前」が一番。値も張るしね。ここでは、男の普遍ワードローブをピックアップ!でも、ド定番だけに「あ~、ハイハイ……」とぶっちゃけ知ったかぶった経験あるでしょ? 今さら聞けない(泣)コトをガッツリ“ご本人”に取材したので一夜漬けでこっそり復習を♡ この記事は特集・連載「当たり前の名革靴&名レザーカバン」#07です。
「タッセルモカシン」の当たり前
【オールデン】N0101 タッセルモカシン
1884年、米・マサチューセッツ州で創業。医療用矯正靴が評価され、アメリカントラディショナルで必要不可欠な革靴メーカーに。起源であるタッセルモカシンを1948年に製作。
country:アメリカ
オスカー俳優の無茶ぶりがあったからこそ誕生したんだ
ALDEN[オールデン]
N0101 タッセルモカシン
発売から70年以上を経ても全く色褪せないタッセルモカシンの稀有な別注品。数年ぶりの復刻となるミルクシェイクカラーのスエードを用いて、シーンを問わない万能フェイスに。9万6000円(ラコタハウス青山店)
“ご本人”に質問
Q1.タッセルモカシンの元祖って本当?
A.おっしゃる通り。1948年に米・オスカー俳優のポール・ルーカスがイギリスで房飾り付きの紐靴を購入して、“もっとカッコよく、シンプルにしたい”という要望をあらゆる靴店に投げたのが事の始まりだよ。
各店がさじを投げるなか、白羽の矢が立ったのが我がオールデン! そしてその際に伝統的な木型を用いながらデザインされたのが、後にアメトラを象徴する一足となるこのアバディーンラストの僕だったというワケなんだ。
“ご本人”に質問
Q2.アバディーンってどんなラスト?
数あるラストのラインナップで最も細くドレッシー
A.ラストに始まりラストに終わると言っても過言ではない我がオールデン。矯正靴として誕生して以降、健常者向けに作られたモディファイドラストや、第二次世界大戦中に米軍から依頼されて生まれたミリタリーラストなど、今では足幅の異なる色んな木型が存在するんだ。
そんな数ある中で、最も細身でシャープなノーズを持つ、ドレッシーなラストがアバディーン。名はスコットランドの有名な高級ゴルフ場に由来しているよ。
“ご本人”に質問
Q3.こんな色、あったんですね?
A.過去にインディーオックスやダーティバックスなどのモデルに使用されたことがあったけど、久しぶりに別注モデルとして復活したんだ。このミルクシェイクカラーのスエードは、ホワイト、マーブルに次ぐブランドのライトカラー。汚れも目立ちにくいし、デニムとも違和感なく合わせられる。
モカシンのクローンステッチと、エッジのグッドイヤーステッチはホワイトで仕立てていて、品のよさに貢献しているのも自慢だね。
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。