知るともっと欲しくなる! グラミチ&ディッキーズの“へー!ほー!”秘ストーリー (後編:ディッキーズ)
人気ブランドには、アイテムの見た目に負けず劣らずの興味深い生産背景や秘話があるもの。ここでは、知ればグラミチ&ディッキーズをもっと欲しくなる秘話を厳選して紹介します!! ということで、後編となる今回はディッキーズの意外な(?)薀蓄です。
秘【1】
大恐慌時代にもかかわらず
爆売れし続けた

1950年代には、水や汚れを弾く3M社製のスコッチガード加工を生地に採用したことで、ますます高機能に。当時同社のデリバリートラックのドライバーたちは、ワークパンツとアイゼンハワージャケットを愛用していた。
1922年に創業したディッキーズは、快適・タフ・リーズナブルという3つの魅力を武器に瞬く間にその名を広めた。そして1929年に大恐慌時代が到来。なのに売り上げが減少するどころか、最大の特徴である“耐久性が高く安価”という質実剛健さが労働者から支持され、1930~1939年の間、販 売額はなんと2倍に上昇 ! いつの時代も、“安くてイイもの”の人気は不変ってこと。
秘【2】
ワークウェアの象徴
フラッシャータグは
ディッキーズの大発明
商品改良に熱心だったディッキーズの発明は、ウェアだけにとどまらない。現在ワークウェアの象徴ともなっているフラッシャータグも、実はココがオリジン。ステープラー留めで生地を傷めずアイテムの機能性をわかりやすくアピールできるこのタグは、まさに画期的な発明だった。“安価で理にかなっている”というブランドの真髄は、こんな部分にまで貫かれていた。
秘【3】
パンツの永久クリースは
パーマから着想を得た
ココんちの大定番「874」を象徴するディテールのひとつが、洗っても消えないセンタークリース。実はこのアイデアのヒントは、意外にもパーマ ! 創業メンバーのドン氏がパーマネント液をつけて釜型ドライヤーに入っている自分の妻の姿を見て、パンツにクリースをつけることを思いついたとか。その発想の柔軟さたるや…… !
※グラミチ編はこちらから
【ビギン2017年8月号の記事を再構成】
文/伊藤美玲 イラスト/TOMOYA