特集・連載
大切なシェルの撥水性を洗って復活させる! #stayhome MISSION 7
#stayhome MISSION 普段、なかなか手が回らないケアってありますよね? それならステイホームな今がいい。ヒマがつぶせて愛用品が蘇る一石二鳥のミッション、お届けします! この記事は特集・連載「#stayhome MISSION」#07です。
洗浄と熱を加えてGet up、撥水基!
雨の日はハードシェルだね~。って出掛けると、あれ? シェルがビチャッとして水を弾かないような。シェル内ってこんなに蒸れるっけ……。使ってるとこんなふうに感じること、ありません?
シェルの防水性は機能してても、撥水性は汚れや摩耗で低下。表地の撥水基という微細な突起が倒れ、水が染みて蒸れたように感じます。
ただ寿命と思うのは早計! 適切に洗濯&熱加工を施すと、撥水基が起きて撥水性が復活するんですよ。
さらに便利なのがグランジャーズのこちら。洗浄と同時に撥水加工が行えて、撥水性をしっかりと復活させてくれます!
Granger’s[グランジャーズ]
2in1ウォッシュ&リペル
アウトドアブランドからも信頼が厚い、メンテの老舗
1937年に英国で生まれたグランジャーズ。もとはミリタリーテントのメンテナンス用品として利用され、今ではアウトドアブランドも推奨するケアメーカーに。本品は洗浄と同時に撥水加工処理を施せる、2in1のウェア用。300mlで3着分の使用量。1800円(キャラバン)




シェルはすべてジッパーを閉じ、洗濯ネットに入れて洗濯機へ。脱水はせず、手押しで水気を取る。陰干しで乾燥させたら、当て布をしてアイロンを掛ける。すると洗浄成分が蒸発して撥水基が起き上がり、その表面張力によって撥水性が戻るのだ。アイロンは低温の乾燥機や、ドライヤーでも代用可。
ビチャビチャだったのに……水を弾く、弾く!
【Before】防水レイヤーが内側までの水の浸入は防ぐが、汚れや摩耗で撥水性は低下し、表地に水が染み込んでしまう。
【After】洗浄で汚れを落とし、熱を加えると撥水基が起き上がる。すると撥水性が蘇り、水を再びパツパツ弾く!
普段はつけ置きで十分
20〜30分浸ければOK
撥水性が低下した場合はしっかり洗浄して、汚れを落とす必要がある。ただ、さほど落ちてないなら、洗濯機でグルグル回して負担をかけず、浸け置きで十分。また柔軟剤は残留成分が表面張力を邪魔するので、使わないほうがベター。
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年1月号の記事を再構成]文/桐田政隆