実はひとつなぎ!? クラフト感ムンムンなダファーのニットカーディガン
作り手の熱い思いが詰まることで生まれた、価格以上の価値があるいいもの、つまり「お値打ちモノ」。ここでは編集部が足と口コミで見つけてきた「お値打ちモノ」の数々をシェアします!
ザ・ダファー・オブ・セントジョージ
インディゴ パッチワーク ショールカーディガン
フロントの左右にポケットを配し、コンチョボタンをあしらったクラシックスタイルのショールカラーカーディガン。編み地によって縮率が変わるため、製品洗い後に見栄えするバランスを緻密に計算して編み立てられている。こだわりの100%コットン製。2万円。
クラフト感ムンムンなれど着心地サラ~リ♪
(編集部 カネコ)
パッチワークなのに継ぎ目がないって、どうゆうこと!?
今からニットカーディガン買ってもすぐシーズン終わっちゃうでしょ?と思った方、ちょっと待った。英国名門、ダファーの一着なら春までOK! こう見えて素材はコットン100%だからウールよりケアしやすいし、Tシャツにサラリと羽織れてサマになる♪
藍の濃淡が美しいボディはというと一見パッチワークのようですが、実はすべて編み方の切り替えで表現された一枚のニット地! 色調の異なる3種類を組み合わせた杢調のコットン糸とブロッキングと呼ばれるテクニックを用い、ケーブルやバスケットなど、実に5つの編み方で6つの柄を多彩に表現しているんです!
さらに7つ目の編み柄はあえてソンキングというテクニックで上からON。継ぎ目がほぼないため、通常のパッチワークと違ってコテコテしすぎないのに、クラフト感ムンムン&一着でもインパクト抜群!
最後に、縮率の異なる7種の編み地に洗い加工まで施し、美しいシルエットを損なわずに風合いまで増してるのがお見事です。いうなれば、7つの海ならぬ編みにまたがる、ひとつなぎの裁縫。手に入れるしかないでしょ?(笑)
♯ひと続きの生地なのに色と編み地でパッチワーク風に
ダファーではブロッキングと呼称される、編み方を部位ごとに変えていく手の込んだ製法が用いられている。生地に境目がないためスッキリ品よく見え、着心地のよさも損なわれないのが大きな特徴だ。
♯一枚で7種類の編み地を楽しめる







採用したのは天竺、ガーター、ジグザグに加え、ケーブルとバスケット編みをそれぞれ2種類ずつ取り入れた7つの柄。春のシンプルコーデのアクセントにもうってつけなのだ。
♯インディゴ染め ♯ヴィンテージライク ♯実はひとつなぎ
(問)ジョイックスコーポレーション
☎ 03-5213-2532
ザ・ダファー・オブ・セントジョージ
https://www.duffer.jp/shop/
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年3月号の記事を再構成]写真/上野 敦 ダリウス・コプランド(以上、プルミエジュアン)文/今野 壘