特集・連載
“ジャケットINでチラッ”が利く! メゾンが惚れた極上キルト
服好き視点のハワイ学 夏になると無性に行きたくなる、ハワイ♪ ただ今年はどうも叶わなそうですよね……。そんなハワイフリークのあなた、ご安心を。改めてハワイのイロハを学びつつ、お洒落を楽しんでみてはいかがでしょうか? 世界一有名なパイナップル柄のアロハや、メゾンが惚れたハワイアンキルト、あの有名サンダルの履き心地の秘密など。”ハワイ=気分がアガる”裏側に潜む、確かな背景を深堀りしまくった本特集。観光ガイドなんて棚にしまい込んで、知れば知るほどカッコいい!ロコ学をじっくりスタディしましょう。 この記事は特集・連載「服好き視点のハワイ学」#03です。
ハワイ伝統のアートがアメカジと融合
ハワイアンキルトとはハワイの果物や生き物をモチーフとしたキルティング。その伝統工芸の最高峰と目されるのがポアカラニキルトです。
スペインの某高級メゾンとのコラボラグが、ウン百万円で販売された等話題を呼んだ工房が、今度は同じハワイ生まれの気鋭ブランド&ビギンとタッグを組み、パーカを誕生させました。
注目すべきは胸に施された刺繍。アーカイブに存在するラウアエの図案を群馬・桐生の実力派工場が、スタジャンのワッペンでお馴染みのサガラ刺繍で立体的に表現。で、厚手の天竺で裏毛よりも薄く作った“ジャケットIN専用パーカ”なのもイイでしょ?
レイヤードで、胸元から利くように名キルトを入れた次第です。
“さりげなく”がイイよね
メイプルのジャケット2万4000円、同パンツ1万6000円。(デルタ)
超名門「ポアカラニキルト」作のラウアエ柄をオン




1972年に創業したハワイアンキルトの名工房。ポアカラニファミリーとサルベージ パブリックのデザイナー、ジョセフ・セラオ氏が親戚関係という縁から今回の激アツコラボが実現。ラウアエとは、ハワイでお祝い事等の装飾によく使われる植物。
SALVAGE PUBLIC×Begin[サルベージ パブリック×ビギン]
ハワイアンキルトパーカ
図鑑も刊行されているポアカラニキルトの伝統的な柄をパーカに。ボディはヘビーなコットン天竺ゆえカットソー感覚で着られる。3色展開。各1万2000円。(ビギンマーケット)
裏毛じゃなく着回しやすい“天竺”ってのもミソ
SALVAGE PUBLIC(サルベージ パブリック)
刺繍に存在感があるから一枚でも着こなしがキマる
今季はハワイの風物がプリントされたツートーンのナイロンショーツが登場。ジャムスのショーツ8800円(インコントロ)。その他はスタイリスト私物。
more study!
ボードショーツのオリジンがパジャマ由来って知ってた?
今や街着としても市民権を得たボードショーツ。その元祖であるジャムスが生まれたきっかけは一冊の雑誌だった。
JAMS[ジャムス]
コットンショーツ
1960年代のLIFE誌にビーチでくつろぐパジャマ姿の人々の写真が掲載された。ジャムスの創業者、デイブ・ロックラン氏はこれを見てコットンの花柄パジャマを膝丈にアレンジ! これがボードショーツの起源にもなったとか。各9500円。(インコントロ)
1965年の「LIFE」誌に掲載されたパジャマ姿の人々
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。