特集・連載
「じつは今、大人の火遊びを楽しむ“薪玄人”が増えてます」
これさえあれば!のアウトドア名作 外出自粛を求められる今、せめて気分だけはアウトドアを取り入れたい! そんなアナタは、まずはこの特集を是非是非読んでほしい! ビギンが自信を持って「コレさえあれば!」とプッシュできる、今どき名作を豊富に取り揃えています♪ たとえ、今すぐ行かなくとも、揃えておけば来年、再来年、10年後だってアウトドアが楽しいまんま! さあ、フィールドに備えましょう! この記事は特集・連載「これさえあれば!のアウトドア名作」#12です。
もともと一定数行われていた焚き火。しかし最近、料理をするでもなく薪割りから始めて火おこしを楽しむアウトドア通が増えている。大人が火遊びにハマる理由を今話題の焚き火マイスターに語ってもらいました。
お話を聞いたのはこの方
アウトドアプランナー 焚き火マイスター
猪野正哉さん
アウトドア雑誌のライターやモデルをこなす傍ら、「焚き火ヴィレッジいの」を運営。焚き火の講習会などでは講師を務めることも。
こうでなきゃ!なんてルールはないんです
焚き火のワークショップでは何も教えません。そして、「たくさん失敗してください」と伝えます。とりあえず自分でやってみて、上手くいかなければ参加者同士の雑談が生まれる。焚き火はコミュニケーションツールだと思ってるんです。
揺らめく炎にはリラックス効果があるといわれ、ずっと見つめているといつもはピーンと張っている緊張がほぐれてじんわりと心も温かくなってくる。それさえ感じられれば、焚き火は成功です。
もちろん何も喋らずボーッとしているのも大いにアリ。仕事や人間関係などの日常を離れ、リラックス感だけを味わえるのも焚き火の魅力。アウトドア好きの間で焚き火熱が上がっているのはそういった理由ではないでしょうか。
焚き火がアウトドア好きに浸透してきたことで、アウトドアアクティビティのいちジャンルとして認知されるように。とはいえ、絶対にこう!というルールはありません。
火打ち石から始める人もいればライターと着火剤でバンバン燃やす人もいる。要は火がおこせればいいんです。あえてベーシックを挙げるとすれば、杉の枯葉や小枝を集めてそれにライター等で着火する方法。それに細い薪→太い薪とくべていけば火はすぐに大きくなります。
守ってほしいのは、自分にも周囲の人にもケガをさせないということ。薪を割るときはグローブを着用して刃物は体の外側で扱う。直火禁止のサイトでは必ず焚き火台を用意し、風で飛ばされやすい新聞紙や段ボールは火種に使わない、など、そんなに厳しいものじゃありません。
それさえ守れば、正しい火遊びができる“薪玄人”まっしぐらですよ(笑)。
BELMONT[ベルモント]
焚き火台 TABI
総重量423gと超軽量で、ノートのように薄く畳める携帯性抜群の焚き火台。組み立て超簡単な少人数向けサイズながら、大きな薪も載せられる懐の深さがエントリーユースに最適だ。W36×H17×D23.7cm。収納時W36×H1.5×D17.8cm。1万円。(ベルモント)
焚き火のおこし方




焚き火上手なワンポイントテク
最初に火種となる枯葉は写真左のようにギュッと握って圧縮しておくと燃焼時間が長持ちする。また、細く割った薪は、写真右のように削りかけの状態を何か所も作る「フェザースティック」にしておくと、火種から引火しやすく焚き火も楽チンに!
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。