特集・連載
慶事では場に相応しい、程よい華やかさの演出も忘れずに
スーツスタイルの超基本 ビジネスとカジュアルの境目があいまいになっている昨今。だからといって、スーツの着こなしに関わる常識をおざなりにするってのは、服好きとしてナンセンスです。本特集で、ビジネスシーンから冠婚葬祭までの超基本10大事項をこっそりおさらいしましょ♪ この記事は特集・連載「スーツスタイルの超基本」#07です。
ビジネス以上に決まりゴトが多い、フォーマルの装い。守るのは当然として、慶事では場に相応しい、程よい華やかさの演出も忘れずに。
結婚式(披露宴)スタイルは……“程よく華やか”が正解だ
結婚式にお呼ばれしたときのスーツは、黒が定番。これ、じつは日本独自の慣習というのはさておき、目上の人に白い目で見られないためにも、式用の一着を持っておきたいものです。このとき、選ぶべきは艶やかな黒。程よい華やかさの演出も、お祝いには大切ですからね♪
タイは白のサテンも定番ですが、令和にはトゥーマッチ。すると正解は銀タイ一択となりますが、これもツルテカのサテン無地はやりすぎ。ほんのり織り柄が入ったものを選ぶとお洒落に映ります♪
成功のカギはスーツの艶感&タイの織り感
ユナイテッドアローズのスーツ7万2000円、同シャツ1万4000円。(ユナイテッドアローズ 原宿本店)フェアファクスのタイ1万1000円。(フェアファクスコレクティブ)バーウィック×ユニバーサルランゲージのシューズ3万2000円。(ユニバーサルランゲージ 渋谷店)フェリージのクラッチ3万9000円。(ビームス 六本木ヒルズ)チーフはスタイリスト私物。
黒は黒でも、艶やかな黒を選ぶことが大切!
結婚式はお祝いの場ですから、程よい華やかさの演出は不可欠。黒スーツを選ぶ際は、艶やかな一着を選ぶべし。ちなみに写真のスーツ地はモヘア混だ。
織り柄入りの銀タイならマナーもお洒落もバッチリ
艶やかなサテン無地のタイも定番だが、ほんのり織り柄が入っていたほうが馴染みがいい。チーフはシルク製を選び、パフドスタイルで挿すと華やかでヨシ。


タキシードの着こなしもサクッと知っておこう
ブラックタイ着用とあれば、それはタキシードを着るってこと。来る日に備えて一応、予習を!
最近はパーティで普通に着る人も増えています
タキシードは夜の準礼装にあたる服。首元には黒のボウタイを締め、ダブルカフのシャツに、カマーバンドという腹巻きみたいなアイテムを巻いて着るのが正式です。足元はオペラパンプスが正式ですが、昨今はストレートチップで代用するのも一般的になっています。
麻布テーラーのタキシード5万5000円、同シャツ1万5500円、同タキシードセット3万円。(Y&Mプレスルーム)ザ・スーツカンパニーのシューズ2万1000円。(ザ・スーツカンパニー銀座本店)チーフはスタッフ私物。


※表示価格は税抜き
[ビギン2020年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。