【第2回】だから売れるのか~! 快適ビジネス靴、アシックス RUNWALK(ランウォーク)のハンパない「底力」
スニーカー通勤はたしかにラク⤴ だけど正直ビズスタイルとしては、チト品が不足しがち⤵ “装う”を大事にしたい服好きなら、やっぱりラクにも品にも満たされた〜いっ!……な〜んてワガママなニーズにがっちりリーチして、目下ジワジワとブレイク中のアシックス ランウォーク。一体なぜ、どこが洒落者の心を鷲掴んでいるのか……。作り手に直撃取材したら、信じがたい“底”力にため息漏れっぱなしでした! ちなみに情報量過多ゆえ(笑)、3回に分けてレポート。その第2回をお届けします!
1994年にスタートした、アシックス発!のビジネスシューズシリーズ。硬い、重いが常識だった革靴に、スポーツシューズで培った機能を注入し、コンセプトである“ビジネスのための、走れる靴”をソールからゼロベースで作る、オンリーワン的な存在。
【知りたい人】
キニナル症候群ライター
黒澤正人さん
1983年北海道生まれ。Beginをはじめとする男性モノ&ファッション誌を中心に執筆。一度気になったモノは取材しないと悪寒が走ってしまう、自称・仕事熱心。カジュアル一本槍で、これまではアシックス=スポーツシューズの等式しかインプットしていなかったが、本企画を機に走れるドレ靴にも開眼!?
【教えてくれた人】
アシックスジャパン ウォーキング事業部
大久 司さん
1978年宮城県生まれ。造形大学の卒業制作として革靴を自作し、魅惑の靴ワールドに没入。国内の老舗シューメーカーに勤めた後、2008年から同社に。入社以来10年以上にわたり、主にランウォークのメンズシューズにおけるソール開発に携わり、2019年から現職。今回はその深遠な知識をもとに“底”力を徹底解説!
【ソコが気になる!POINT】
「六角形意匠の横溝」
六角形の突起はグリップ力を高める重要な意匠。ここに溝を設けることで、視覚的にも屈曲性が高いことを表現している(写真上)。ヒール近くは屈曲性をさほど求められないので、横溝は入らない(写真下)。
ソールの溝1本1本にも意味があるんです!
※第1回はコチラ。
大久:非対称なデザインには意味がある、というのはおわかりいただけたと思いますが、実はそれにはソールの“溝”も大きく関わってくるんです。
黒澤:今度は溝ですか。またマニアックでそそられるなぁ(苦笑)
大久:(笑)。入社当時、上司によく言われていたのが、“ソールの溝1本の位置、深さ、幅、すべてに意味をもたせろ”ということ。
黒澤:うわ〜、超ストイックじゃないですか(苦笑)。
大久:たしかに。でも実際に溝の位置や深さ、幅で足への負担が全然違ってくるんです。だからこそ適切な場所に、適切な深さで、適切な幅の溝を設ける必要がある。するとまたしても必然的に、非対称なソールにせざるを得ないんです。
黒澤:溝1本まで計算し尽くした結果を反映した形が、非対称のソールだと。いや〜、奥が深いっすねぇ。
底力がハンパないNEWモデル
まるで英国紳士シューメーカーの傑作ダブルモンクよろしく、パッと見はエレガント。これにハイテクソールが組み合わさってるなんて、服の合わせも履き心地もよくて、週7で履き回しちゃいそう! 各2万2000円。






プレーントウと同様、どの角度から見てもビズに順応。汎用性高すぎるのに快適さまで備わってるなんて、もうヒキョーでしょ(笑)。ブラックもあり。
【ソコが気になりすぎて……パッカーン!】
「RUNWALK解体SHOW」
これ、もうほとんどランシューなのでは!?
黒澤:アウトソール、ミッドソールときたら、やっぱりお次はインナーソール!?
大久:ふっふっふっ、それだけじゃありませんよ!……ってことでパッカーン♪ 解体した靴を持ってきちゃいました。
黒澤:おぉ、真っ二つに! 凄ぇ、なんかミルフィーユ状になってる!
大久:こうするとランウォークの“快”の秘密がよりわかりやすいんじゃないかと。まずご指摘のインナーソールなんですが、アシックスのランニングシューズにも使われている、“オーソライト”を採用しています。
インナーソールはランシュー同様オーソライト!
世界各国の名だたるスポーツシューズメーカーが採用するオーソライト。軽くてへたりにくく、クッション性に優れたインナーソールなのだ。
黒澤:アシックスのランシューと同じだなんて、履き心地いいに決まってるじゃないですか!
大久:ただそれだけじゃあないんです。何を隠そう、かかと部分にはアシックスのシューズの代名詞である衝撃緩衝材“αGEL”を搭載!
黒澤:出たGEL! オーソライト×αGELなんて、それこそもはやランシューじゃないですか!
大久:長時間歩行しても足への負担が少ないということに関しては、自信があります(誉)。
カカトにはαGELを搭載!
アシックスのシューズの代名詞とも言える、ゲル状の衝撃緩衝材。足への負担を軽減してくれることは、スポーツ分野でもすでに実証済みだ。
※第1回はコチラ。
※第3回は4月21日更新予定です。
問い合わせ先/
アシックスジャパン株式会社 お客様相談室 ☎ 0120-068-806
RUNWALK公式サイト
https://walking.asics.com/jp/ja-jp/mk/sports_mix_runwalk
※表示価格は税抜き
写真/若林武志 文/黒澤正人 スタイリング/宮崎 司(CODE)