誕生から半世紀 デジタルウォッチの元祖「ハミルトン パルサー」復刻モデルが登場
ルックスは忠実復刻ながら、ディスプレイに最新テクノロジーを導入
1970年代、人々は宇宙旅行に夢を持ち、未来に限りない可能性を期待していました。そんな時代の気分に乗って一世風靡したのが、フューチャーデザインのデジタルウォッチ。で、このムーブメントの先鞭をつけたのが、1970年にハミルトン(1892年、米ペンシルベニア州ランカスターで創業)が発表した世界初の発光ダイオード(LED)式デジタルウォッチ「ハミルトン パルサー」でした。
今年は、その時計史に飾るエポックモデルの誕生から50年目。ということでこのほど、それを祝す記念モデル「ハミルトン PSR(以下、PSRと記載)」が発売される運びとなりました。これのベースとなったのは、1973年に発売された「ハミルトン パルサー P2(以下、P2と記載)」。ドームのような緩やかな立体感が加えられたクッション型のケース&風防のデザインは、当時の人々がイメージしていた未来の時計そのものでした。
「PSR」では「P2」を3Dスキャンするなどして、そのアイコニックなフォルム&デザインを忠実に復刻しています。しかも、その一方で風防を人工ルビーからサファイアクリスタルにグレードアップさせたうえで、時刻表示を液晶ディスプレイと有機ELテクノロジーを組み合わせたハイブリッドディスプレイへとアップデート。これにより、元祖モデルで必須だったバックライトが不要となり、エネルギー消費量を抑えることに成功しているのです。
オリジナルデザインを踏襲しながらも、最新テクノロジーを搭載した「PSR」は2カラーで展開。シルバーカラーはインライン展開ですが、よりレトロフューチャー感の強いイエローゴールドPVDモデルは世界1970本限定の貴重なモノとなります。
まるで昔のSF映画から飛び出してきたかのようなルックスはちょっと懐かしく、かつ味わい特濃。ウンチクが語れる歴史的な時計の復刻版ゆえ、時計好きのコレクションとしてイケるのは当然として、そうじゃない人にとっても、他人のとはひと味もふた味も違う超個性時計としてぜひ狙って欲しいモデルだと思います!
ケース右下に「Pulsar」の刻印が施された、1973年発売の「ハミルトン パルサー P2」。商業的な大成功を収めたモデルで、翌年に米国大統領に就任したジェラルド・フォード氏も愛用していたという。
同型・同仕様のシルバーカラー・タイプ「ハミルトン PSR Ref.H52414130」はインラインで展開される。ゴールドカラーの「Ref.H52424130」に比し、よりモダンでスマートな印象だ。SSケース&ブレス。9万円。2020年7月発売予定(6月予約受付開始予定)。
駆動方式:クォーツ
防水:10気圧
ケース幅:40.8mm
ケース素材:ステンレススティール(イエローゴールドPVD)
ストラップ素材:ステンレススティール(イエローゴールドPVD)
付属品:限定ボックス
価格:12万円(世界1970本限定)
発売店、および発売日:2020年7月、全国のハミルトン正規販売店で一般販売予定。※6月、都内のハミルトン直営店舗、ハミルトンオンラインブティック、ビームス直営店舗、ビームス公式オンラインショップにて先行予約受け付け開始予定。
問い合わせ先:ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン ☎03-6254-7371
https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/
※表示価格は税抜き
文/山田純貴