特集・連載
グレー杢の起源は“GR7”と覚えよう
買いのスウェット大図鑑 スウェットはジーンズと並ぶ服好きのインフラ。でもその成り立ちや備わってる意匠の役割は意外と知らないんじゃありません? “買い”かどうかを見定める羅針盤として、またウィットに富んだスウェットークに花を咲かせるあんちょことして……。必至にならずとも、たった一晩で賢くなれちゃう♪重大な10ネタをお届けします。 この記事は特集・連載「買いのスウェット大図鑑」#02です。
日本におけるグレー杢の基準色を生み出した名門
スウェットを象徴する色といえば、やっぱりグレー杢。ウールに似せて開発されたという説が有力なんですが、このアイコニックな色をアメリカから日本に持ち込み完全再現したのが、1887年に創業した大阪のテキスタイルメーカー、新内外綿なんです。
同社が約50年前に試行錯誤を重ねて完成させたグレー杢“GR7”は、現在国内でもっとも多く流通しており、グレーの基準色となってるんだとか。
今日我々が、あのアメリカを感じる霜降りがかったグレーを手軽に愛用できるのは、この老舗のおかげといっても過言ではありません。グレートな功績は、まさに敬礼もん!
mocT[モクティ]
ハーフジップパーカ
日本初のグレー杢“GR7”の糸を使い、希少な旧式吊り編み機で編み立てた生地は、もはやヴィンテージそのもの。首元に即ニュアンスを出せるジップも秀逸。1万4000円。(新内外綿)



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[ビギン2020年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。